11/25/2013

Wonder Pad ~折りたたんで持ち運ぶマット~

マジックショップ、King of MagicからWonder Padというマットが販売されています。
詳しくはここを見て頂くとして、簡単に言えば折りたためるクロースアップマット。
マットと言ってもそこそこの厚みがあり、これはコインや指輪、輪ゴムなどの
収納スペースを設けているためです。
つまりこれだけを持ち歩けば最低限の演技は出来ることになります。
最低限と書いたのはパケットは入るけどデックは入らないという収納スペースの
制約があるためですがここはコンパクトさとのトレードオフがあるので
ジャケットの胸ポケットに入ることを狙うとこのあたりが妥当な厚みとなるのでしょう。
このマットが威力を発揮するのは1つはテーブルホップのときだと思います。
テーブルホップでマットを持ち歩きたいかというのは様々な意見があるでしょう。
テーブルを極力使わない演目で、という考えも1つの考えだと思います。
が、雰囲気という点でマットを広げるだけでそこを非日常の空間と
イメージさせることもできメリットも少なくありません。

このマットを手にして、ふと紹介動画的なものを(勝手に)作ってみようと思い立ち
寝る前にカット割りとかカメラアングルとか脳内コンテを作っていたのですが
一夜明け、目覚めたらすっかりコンテが失われていました。
おかしいなぁ。確かにコンテは完成していたはずなのに。

そんなわけで翌日は昼間、空いていたこともありゼロから考え直して撮影。
動画を見ていただければわかりますがスリーボールを演じるときに
テーブルの上だとボールが転がってしまうのですがこのマットがあると転がりません。
広さ的にはコインのアセンブリなどは難しいでしょう。
動画中のコインの移動は、あれ、カメラのフレーム内で演技を収めるのが
毎回、案外難しいのです。コインを上に投げてキャッチするので本当はもっと
高さが必要なのですが、まぁ、今回もフレームの外に出てしまってますが、
20テイク以上撮った中から選んだ1つです。
もっとカメラを引けばいいのでしょうけど、全体の画のバランス的には
これくらいが引ける限界だろうなと。そんな次第で他に気が行っちゃってるのが
どうしても画に出てしまってますがこのあたりで力尽きました・・・。
全体をつないでみて、どうしても画にならないとか、合わないと感じた
シーンを捨て(それはそれで20テイクくらい頑張ったのですが)、
BGMとカットのポイントを微調整してバージョン1とも言うべきものが出来たのが
数時間後、それで完成と思ったら見返すうちに気に入らない部分があり
それらを撮り直して、再度、BGMとのタイミングを合わせ直し、
YouTubeにアップロードしてやっと完成・・・、と思ったらカメラの
角度を直したい箇所を発見し、それはマジック的な失敗ではないのですが
画のリズムとしてはどうしても直したくなって再度の撮り直し。

と、気づけばバージョン1を作るまでと同じくらいの追加時間が経っていました。
で、完成したのがこちらです。




【2013/11/25/11:23追記】
勝手に作った動画でしたが本家のKing of Magicの商品紹介ページ
紹介動画として使用されることになりました。
アンオフィシャルからオフィシャルに昇格

11/22/2013

新しいプロモーションビデオ

少し前にうっかり1TBのHDDをフォーマットしてしまい、
過去の素材や作業データを失った。
大抵がSD解像度のデータだったので、素材と言っても新しくPVなどを
作るにしても使うのには抵抗があるし、ということは次に作るときは
素材をそっくり撮り直しになるということがハードルとして立ちふさがっていた。

が、何しろすっかりデータがなくなったのでこれを期に新たにPVを作ってみた。
手元のアップを多様で、一見、何をやっているのかよくわからないと思うけども
こんなのが一つあってもいいなぁ、と思っていたので制作。
もっとも撮り直したのはジャケットを着るところ。
あそこだけで、20テイク以上。
それに比べてカードのカラーチェンジ(トランプの表の絵柄が変わるところ)は
確か4テイクくらい。
見えてはいけないものが見えてしまうとかそういうことではなくて
リズムとか止めとか、カメラアングルのちょっとしたところとか
そういうのが気に入らなくて撮り直すことの方が多いので
おそらく見ている人にはあまり違いはわからなくて
かなり自己満足度の高い世界。・・・のような気がする。
しかし、こういう細部へのしつこいこだわりが個人個人の演技の色を作る。

ところで、マジックの仕事をもってきてくれる事務所からは
こういうのはあまり好まれない。
というのも、当人がどういうキャラクターでどんなマジックをするのかが
さっぱりわからないから。それはそれでもっともな話なのだが、
他のマジシャンや全くの他分野から映像の制作や編集もたのまれる身としては
一種の制作サンプルの意味も兼ねて。

11/01/2013

どうすれば不自然にならないかの議論&ピカラのぴーちゃんとツーショット

マジックのハンドリングに関してどうすれば不自然に見えないか、
どうすれば観ている人からつっこまれないか、という議論が展開されることがありますが
一転を抜き出して、ここをこうすれば・・・
みたいな物理的な技術的に解決させようとするのは
さらに言うとそれを一般化しようとするのは常々危険なことだと感じています。
演技者がそれぞれ個性が違う以上、手法を最適化しようとすればするほど、
誰にでも有効な万能手法はなかなかないですし
そのような議論は音楽の楽曲の特定の一音に関して論じるようなものだと思うのです。
しかし、一音一音は全体の流れの中で意味を持つものです。
このテーマ機会があったらもう少し書いてみます。
・・・と言って書かなかったテーマが過去にどれだけあることか。

さて、先日は前回に引き続き、今度は高松までタブレットを使ったマジックを
織り交ぜての演技を行ってきました。
さらに念願の、ぴーちゃんとのツーショットも実現。

いや~、ぴーちゃん、大きい。
ぴーちゃん、丸い。
ぴーちゃん、よちよち歩き。

もうね、本当にどこから見てもまん丸でしたよ。
演技は一日三回なのですが、二連続でご覧になる方もいらっしゃるとのことで
二回目の内容を一部変更してA-B-Aという組み合わせでの演技でした。
音響の方も前回と同じ方だったので打ち合わせもスムース、というか
ほとんどなく、安心して演技をすることが出来ました。

あまり関東圏から出ることがない私ですが何故か今年はやや離れた地から
タブレットを用いたマジックのオーダーが何件かあり、
おかげで色々なところに行くことが出来ております。
呼んでいただいた皆様、そして会場に集まっていただいたお客様、ありがとうございました。