1/13/2014

愛媛のピカラさんのイベントでタブレットを使ったマジック

四国のインターネットプロバイダであるピカラさんのイベントで愛媛まで行ってきました。四国各地で行っていたこのイベントも今回で三カ所目、最終地でした。
タブレットを使ったマジックを混ぜての演技というリクエストでいただいたお話で、キャラクターのぴーちゃんを使ったマジックも織り交ぜての演技。だいぶ私もぴーちゃんに詳しくなり、今ならきっと何も見ないでもぴーちゃんの絵が描けると思います。

三箇所で同じテーマで同じような空間でやっているのですが各地でお客様や会場の雰囲気が少しずつ異なるのが興味深いところです。



タブレットを使ったマジックというのは、マジックの演出、つまりトランプが当たるとか予言の文字が出てくるとか、画面から何かが出てくるとか、そういったことが画面上で起こる瞬間を作るわけですが、自分の動きと画面内の動きをどうタイミングを合わせるかが考えどころです。大抵の場合は自分でデータを作るのでそのときのマジックの演出や手法に合う方法を選べるし、テストしつつ微調整も出来るのが自分の強みであるとも感じているのですが、過去に数回、データが支給されてそれを使って演技をするというパターンもありました。

ここで起こりがちな問題は二つあり、これはマジックかタブレットかどちらか一方にしか精通しない方が作ったり、または自身がタブレットを使ったマジックをあまり演じたことがなく実際に起こり得る問題や不都合を体験したことがない方が作ったりした場合にこうなるのだろうな、と思うのですが、一つは現象がタブレットから何かが出てくるというものに終始してしまうこと。発想としてそこに行きやすいのはわかるのですが、20分の演技の中に三回も四回も「最後は何かがタブレットから出てくる」、だと見ている側も「またあれが出てくるんだよ」と先の推測が付いてしまいますし、物を出す手法も状況的に限定されることが多いので、その手法も推測されやすくなってしまいます。何しろ起こることが先読み出来てしまうのですから。

二つ目はタブレットとのタイミングの取り方が現場で演技するマジシャンにとってやりづらいものになってしまうことがあります。実際にあったのが画面上のこれが出てきたらその10秒後にこうなりますからそれに合わせてください、って方法。タイミング合わせるにはきっかけとなる物が画面上に表示される瞬間を見逃してはいけないし、そこから正確に10秒をカウントしないといけない。それはセリフを話し、マジックを演じ、観客の反応を観察し…と演技をしている者にとってどれだけ難しいことか。



ですので、本当は演技内容は任せてもらうか、そうでなければ制作段階から関わらせてもらえるのが最終的な演技のクオリティにとってもベストなのです。その意味でも今回のお仕事はとてもやりやすかったです。
また、今回のイベント会社の方、出崎さんとおっしゃるのですがご本人も歌手として活動されている方で、そのために演技者の視点、気持ちも持っている方でしておかげでとてもやりやすい環境を作っていただけました。とてもありがたかったです。



ありがたいと言えばもちろん現場を作ってくださり、スムースに進行できるよう多くの手間と時間を費やして下さった多くのスタッフの方々にも感謝しております。そして何よりもお集まりくださった皆様、ありがとうございました。今回の愛媛会場では三瀬賢太さんによるマジック教室も開催されていましたのでこれを機にマジックに興味を持って頂けた方が増えると嬉しいです。

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