4/27/2014

お疲れ様ですという挨拶への違和感

「お疲れ様です」が仕事が終わり自分が去るとき、相手が去るときの挨拶となることは納得できる。今まで何かの作業や仕事をした後での話だからだ。しかし、ここ数年は会って最初の挨拶も「お疲れ様です」だし電話に出て相手が名乗った際にも「お疲れ様です」。仕事上などで主に自分側の人には「お疲れ様です」で、クライアントなど相手側には「お世話になっております」と使い分けるのが最近での二大挨拶。しかし、朝最初に会ってこれから一日頑張ろうと言うときに「お疲れ様です」というのは「自分ってそんなに疲れて見えるか?」とか「やる気を削がれる」という感想も目にする。2000年前後にはまだ違和感を表明する声も今よりもあったように思う。
イベントや舞台、テレビ業界などで最初の挨拶が時間にかかわらず「お早うございます」なのは、仕事のスタートとして今から頑張りましょうの意味が込められているからだと説明されている。が、同じプロジェクトでこれから働こうという状況にない人、例えば、オフィスの建物内ですれ違ってもこういう業界で働く方々の挨拶は「お早うございます」であることも多く、これは、一般的な朝がスタート夕方に就業というパターンと違って人に会ってもその人がこれから働くのか、一仕事終えて帰るところなのかわかりにくい業界なので挨拶が一種類だと便利という面もあるのだろうと思う。
お疲れ様ですにもそのように利便性があるのかもしれないし、朝に会ってももしかしたらその人は徹夜作業をしたかもしれない、前日遅くまで働いていたかもしれない、などという労をねぎらっての意味もある・・・かなぁ。いや、もはやそこまで考えている人は少ないはず。
「やばい」とか「普通に」とか状況によってプラスなのかマイナスなのかどちらの意味にも使うことが出来る言葉が普及し、それは言葉を使う側の表現力、ボキャブラリーが乏しくなっていく第一歩に感じる。まぁ、私はそもそもスマホとかガラケー、パソコンという言葉も何だか気恥ずかしくて使えないので、やばいとか普通にという言葉も当然使えず、それらの言葉を使わずに自分の言葉を紡いでいるわけだが、お疲れ様ですは、いつの間にやら使っていた。かつては自分も違和感を感じていたにもかかわらず、である。
そこで数日前からふさわしいとき以外はお疲れ様ですを使わないようにしようと自分ルールを作ったのだが、では何に替えるべきなのかがお疲れ様ですに慣れすぎていてしっくりくる代替案が未だに浮かばない。朝の挨拶はおはようございますで問題ないのだが、問題は昼や夕方。こんにちはやこんばんはが一般的な挨拶だけどここで今更ながら気付いたのが丁寧語や敬語で接すべき相手に朝の挨拶しか「ございます」が付けられない。「こんにちわでございます」や「こんばんはでございます」では何だか相手を馬鹿にしている感が濃厚に漂ってしまう。さて、どうしたものか。

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