1/30/2015

学生のうちに英語やっとくのが結局は得&発音は難しいなぁ

先日マジックを見せる場で高校生のマジッククラブのグループが目の前に座ったことがあり、演技の後の雑談でアドバイスを求められたりという展開になりました。マジックについてどう語ったかは(<何故か「騙る」が先に変換候補に来るんですが?)ここでは割愛しますがもう一つ言ったのが「英語はやっておいた方が良い」と。
この10年くらいで周囲の同世代前後の人を見渡すと多くの人が「こんなことならもっと英語をやっておけば良かった」と口にします。20代の頃よりそう口にする人が増えている印象。これって20代の頃は英語など関係なく手が届くところにスキルアップの機会や趣味を楽しむ機会、興味ある知識を広げる方法がありそれらが新鮮で刺激的なのだと思います。
しかし、それらを消費してしまうと自分の手が届く範囲に限界を感じ始め、英語が出来れば趣味の情報をもっと迅速に手に入れられる、深く調べられる、仕事上のスキルアップの機会が増えると思うようになる・・・のが30代後半以降くらいに訪れるのではないかと。
しかし、我が身で考えてもそうですがまったく未知の言語をいまからじっくり取り組む気力・集中力や時間があるかというとよほど覚悟を決めて取り組まないとダメだろうなと思います。だとするなら学生の時にどうせやらなくてはならないのだし、毎週継続的に数年間も先生が教えてくれる環境で基礎を身につけ、それを忘れないでおくのが効率的です。
私も偉そうに書いていますが今も堪能なわけではないです。が、中高時代にすでにマジックや映画が好きで英語が出来たらその趣味の世界が広がるだろうと思い、大学受験時に単語を暗記して詰め込むのは大変でしたがどうせ受験にはやらなくてはならないことだし、きっと大人になって遊びや趣味の世界を広げるのに英語は役立つだろうから、今やったものを忘れないのがお得だろうと、そんなことを考えて取り組んでました。
だから堪能ではないですが今の自分の力で「もっとちゃんとやっとけば良かった」みたいな後悔はないですし、まぁ、英単語や文法、実は結局割と忘れちゃってますけどそんなに改めて勉強し直しを迫られたこともなく日々過ごせています。

さて、そうは言っても英語の音に関しては独学ではこれ以上はどうにもならないと思い、人に教わることにしたというのはここに書いたとおりです。正確にはこの音声を聞いているうちにご本人にお会いしてみたいと思い押しかけたわけですが、そもそもその音声を聞いている中で、目から鱗の解説が色々あったんですね。
例えば日本語のイとエの中間の音と形容されることがある[i]の音。hitとかbitとかを言うときの音ですが口をイからエの形に移行させていって、その途中のどこで止めてもこの音にはならないらしいんですね。では実際はどう出すのか、どう練習するのか、そんな解説でほほ~っと思ったわけです。間の音と言えばアとエの中間と言われることが多いappleのア。ですが、これも口をアからエに移行させるどこで止めてもその音ではない。・・・という話はちょっとここで触れています。
ここで質問しているのが私、答えているのが発音の先生の藤井Atchanです。最初は自分の下手な音をネットで公開するのもどうかなと思ったのですが最近はさすがに開き直りましたね。当初は顔を出さずに音声だけでとやっていましたが2015年からは姿を出した動画を公開できるはず。
動画をもう一本。下のは単語ではなくて文章をどう言うか。I want to do it.の過去形、I wanted to do it.ってted to do のところが言いづらいなぁ、と常々思っていまして、どう発音したら楽でしょうか? って話です。
話している姿が見える方が、どんな人がやっているのか見ている方にも伝わりやすくて良いかなと思います。ただ、本気で音を練習しようと思うとこの動画の解説では足りてないです。この動画の位置はあくまでも教材のプロモーションというか、教えている人がどんな人か知っていただき、その人の教え方とか実際の発音を見てもらうことが目的で、ちゃんとやりたければ一からこつこつやってね、と。マジックに「これさえマスターすれば一ヶ月であなたもプロの腕前に」などという魔法の方法がないのと同様、音も本当にやりたければ地道な方法が結果的には確実な唯一の方法です。
などと、道をのぼりきっていない私が言うのもどうかと思いますが、練習中の身からの実感です。

【追記】
本エントリ初出時に二番目の動画の説明と内容が違っておりましたので、本文を修正しました。

1/26/2015

イタリアンレストランCAROのビデオが出来るまで

以前に、作っているビデオのカットがなかなか気に入らなくて何度も撮り直しをした話は書きましたがやっと完成しました。イタリアンレストランCAROさんが2月に五周年を迎えると言うことでお店のプロモーションビデオを作っていたのですが作っている過程で色々気付きがあったり、完成したと思ったら直したい点を発見してしまい、また直す・・・の無限ループに入りかけたりで、後半の修正作業はもう私の自己満足の世界に入っていた感があり、度重なる追加撮影にスタッフの皆様を付き合わせてしまった形です。
何度も作り直したと言うことはお蔵入りになったバージョンがあるわけでその供養のためにここに一部をご紹介。

まず最初に見通しを立てるために、数点の素材を撮ってつないだのがこちら。
全体の流れは店内>調理シーン>料理の紹介にしようとこれを作りながら方針を立て、画の種類や構図もイメージが固まりました。冒頭の文字の出方は採用したものとは違うイメージがあったのですが手元の編集環境(FCP X)で実現する方法がわからずに別の方法を採用。今見るとこの動画でも案外形になってんじゃないの? と思ってしまいますが、まぁ、自分的にはあり合わせ感がそこここに感じます。
そして、このイメージに沿って欲しい画の具体像も出来たのでそれに沿って撮影して、曲も変えたのがこちら。
はい、反省点を挙げると、カメラを横に振るのはやってみたかったもののやはりイメージに合わない。あとワインを注ぐのは食事の前じゃ? とか。細かいところでは曲のスタートをもう少し遅らせた方が良さそうに感じたり、等々。で、直したのがこれ。
ほぼ完成、と思ったものの冒頭の看板のシーンのカメラの揺れが気になり録り直したり、また、41秒のところでミネストローネを皿に盛るシーンがあるのですが、もう少し構図としては寄って撮るべきだったと反省。さらに、シーンの切り替わりのタイミングを曲に合わせたいと感じたりして直したのがこちら。本当はこの間に4バージョンくらいあるのですがそこは割愛。
撮り直したミネストローネは49秒あたりから。あと冒頭の文字の出方、どうしてもイメージしていたとおりに作りたくてここだけAfter Effectsで作りました。
今度こそ完成、と思ったものの特に後半で料理が次々と出てくるところ、カットの切り替わりのタイミングを曲のリズムに合わせ過ぎていて、それと料理の構図がどれも似ていることとの相乗効果で動画のリズムが死んでしまいました。そこで、ここに来てシーンの順を大きく変更し、文字位置や幾つかのシーンの微調整をして遂に完成したのがこちらです。
本当に今度こそ完成。1月中に何とか間に合いました。

こちらのイタリアン(Facebookページもあります)、この地域って何故かイタリアンのお店が多いのですが一通り食べてみた結果、ここの料理の味、スタッフの方々の人柄が気に入ってしまい、美味しいものが食べたくなるとつい足を向けてしまうお店となりました。
みなさまも是非、お試し下さい。

1/20/2015

マジックのやり方がばれてしまうのは誰にとってデメリットか?

オチが重要な創作物、例えばミステリとかサスペンス映画とか、の話を知人と電車の中やレストランなどオープンな場所でするとき、結構周囲に気をつけます。まだその作品を知らない人の耳に私達の会話がうっかり飛び込んでしまったら、その人が将来得られるであろう驚きを奪ってしまうことになりかねないからです。

さて、故意であれアクシデントであれ何らかの理由で演じているマジックの手法を観客に知らしめてしまったとします。これはマジシャンの間で一般的に良くないこととされています。「何故なら、マジックの手法はマジシャンの共通財産(完全オリジナルの場合もありますが、多くのマジックの方法は過去から現在までの多くのマジシャンが使っている原理・手法を利用しています)だから自分一人が勝手に公開することは多くの同業者に迷惑をかけることになるから」という理由を割と耳にします。とても教科書的模範解答だと思います。揶揄するつもりはないですし、当然それも理由の1つです。が、あまり考えもせずにそれを唯一の理由として右から左に渡す人が少なくないのも事実。
私が常々思うのは、同業者に対しての迷惑だというなら、それは大きく範囲をとればいわば身内の問題であり、ペナルティが課せられるなり「もっと練習してね」と言われるなり、それでやってしまった事実は消えないけども対応や対処はそれなりにあるだろうと。
それよりも大きいのは何の罪もない観客から彼らが今後体験するかもしれないマジックの不思議を奪ってしまうことだと考えています。例えば私がマジックを下手に演じてしまってキーとなるテクニックのやり方が観客に伝わってしまったとします。するとその先、その人がマジックを見るときには常にそのテクニックの存在が頭にちらつき、上手なマジックを見ても以前ほどは感動を得られないかもしれません。
ミステリであれば(もちろんミステリのオチを先に伝えてしまうのもなしですが)最後に答え合わせがあります。自分が知ってるあの方法かなと思って読み進めても最後に違ったとなればそこには驚きや作者の創意工夫への感心も生まれるでしょう。が、マジックは答え合わせがないパフォーマンスです。なので実際には観客が知っているのとは違う手法を使って不思議を成立させていても観客が「自分がうっかり知ってしまったあの方法で大体説明つきそうだなぁ」と感じてしまったらかなり厳しいわけです。
現実問題として全てを90点以上の演目で構成するのは難しいこともあり、75点の演目を人前に出すことで最後のブラッシュアップと計ることもあります。しかし、観客が今後の人生で体験する不思議の割引券を渡してはいけないと、それは肝に銘じる必要があると感じています。

1/17/2015

制作中のビデオ

みなさま、明けましておめでとうございます。あ、もう17日だ!
さておき、この一週間くらいあるビデオを作っています。マジックのビデオではなくお店の宣伝用ムービーという感じのものですが90秒のための素材の総尺が現在ですでに30分くらいあるのではないでしょうかね。大したことないようですが素材尺の20倍、と書くと分量の実感がわきます。
大抵こういうビデオを作るとこだわり始めてしまい終わりどころがなくなるというのがマイ定番です。カットの切り替わりの微妙なタイミングを1/30秒単位で合わせ始めてしまい、その違い誰もわからないだろうなと思いつつ、でも気になるとつい直してしまう。しかも今回はお店が近所であるが故に気に入らないショットは撮り直しに容易に行けるのです。これがまたなかなか作業が終わらない原因。
Facebookにアップする(例えば)料理写真であっても、大体、2〜6枚は撮って選んでいるのですがこれが動画になっても結局同じで例えば入り口を撮影した最初がこれ(動画から切り出した静止画です。動きません。はい)。
店の営業中に撮る必要があったのでカメラは手持ちでさっと速やかに撮影、と思っていたのですが持ち帰ってみるとやはり手ぶれが気になる。ということで後日、三脚を持って撮り直しに行ったのがこれ。
今度はぴたっと画が止まりました。けど、見ているうちにどうにも納得がいかない点が。奥の方、画面で言う右端に給湯器が映ってるんですね。最初に撮った方は下半分しか映っていないからまだ良いのですが、今回のは気になる・・・。撮ってるときに気付けよ、という話でもあるのですがカメラのディスプレイで見ているとついうっかり見過ごしてしまい、後で気付くというのはたまに起こります。まぁ、これが移動に30分とかかかる距離だと手元にある素材でまとめようという気にもなるのですがなにしろ徒歩で行ける距離。そして、また録り直したのがこれ。
今度は満足。実際にはそれぞれに微妙に角度を変えて2〜3カットずつ撮りましたから、そんなこんなで素材が増えていくわけです。それでも遂に昨日完成しました。・・・と思って一夜明けて見返してみると、また気付いてしまいましたよ。気になる点に。このムービー、来月中旬に出来ていれば良いのでまだ時間もあります。もう一回だけ最後に直すか。