5/22/2016

for acesと言ったつもりがfour acesに?

ロンドン行きのチケットを買おうとしてfor Londonと言ったつもりがfour Londonと受け取られて4枚もチケットを買う羽目に、という話はたまに聞く話で実はこれは発音やアクセントの大切さを説くための創作話かと少し思っていたのですが、私の知り合いの知り合いが実際に体験したことあるそうです。
考えてみるとマジックでも黒い(スペードとクラブ)エース2枚を扱っててfor acesと言ったつもりがfour acesと4枚のエース、つまりエース全部のことと受け取られて混乱を生じるなんてパターンはありそうです。
基本的に前置詞は、それを強調する意図がある以外では弱く発音されるのでfor acesのときはforは弱めで、一方、four acesのときは枚数は重要な情報ですからはっきりと発音します。あ、to acesもtwo acesとならないよう要注意です。
無理矢理作った文なので状況がよくわかりませんが、
I'm searching my pocket for two aces.
とか
I'm going to make them change to four aces.
など、前置詞と数が連続で来る文章を練習しておくと良いかもしれません。
さあ、これでチケットが3枚余る心配からも解放!

5/19/2016

カードを引いて、覚えて、みんなに見せて、は英語だと?

マジックを英語で演じる際に発音はどこまで追求すべきかと思うに、そんなにネイティブ並を目指さなくても通じれば良いと思います。タマリッツだってレナート・グリーンだって自国のアクセントを持った英語で素晴らしいマジックを演じてます。マジシャンがマジックを演じているという場において言葉は意思伝達のツールとして伝われば良い、と。マジシャンなのだからマジックで勝負ってことで。
まあ、実際はこの「伝われば」ってところが大切なのですが、日本人でカタカナ発音の人が堂々とスピーチしている姿を観たことがある方も多いと思います。案外通じてますよね。これ、リズムやイントネーションがしっかりしてるというのもありますし、文法が正確で英文として破綻してないというのもあります。すると少しくらい発音が変でも文脈で推測が効いて伝わります。ご飯をシラミと言ってしまったところで普通は文脈でわかるでしょう。しかし、これはつまり単語の羅列で意志を伝えようと思ったらその分、発音の重要度が増すとも言えます。でもマジックを見せているというテーマが限定された状況なので案外通じる率は高いと思います。

さて、カードマジックの中の一分野であるカード当てを演じる際、まずはカードを選んでもらって覚えてもらうのですがシンプルに言うなら
Take a card.
Remember it.
Show it to everyone.
で良いでしょう。引いてもらうには他にchooseあたりも使えます。命令文を丁寧にするには学校英語の知識がそのまま役立ちます。
Please take a card.
Could you take a card, please?
I'd like you to take a card.
カードを選んだときと、それを全員に見せてもらうときが時間的にあいてしまったりして(など色々な状況が考えられますが、とにかく)どのカード、どんなカードを見せるかを再度明確にしたいときには
Show the selected card to everyone.
Show the card you selected to everyone.
上は分詞の用法、下は関係詞あたりを思い出して下さい。学校で英語を習ってるときは試験を解くための英語勉強みたいな側面もありましたが、こうして眺めてみると確かに使う場はありそうですね。
seeとshowで混乱する方がいるとしたら
Show it to everyone, but don't let me see it.
です。見せるのがshowで見るのがsee
でもこの理解を日本語で区別しているうちはどうしても運用の場において考えるための時間が必要になってしまいます。初期に単語の意味を理解する際は日本語の助けを借りることになりますが使っていく中で感覚的に使えるようになるのが理想です。
Please show me your magic.
I'd like to see your magic.
です。
あ、マジックやってるとseeという動詞は使用頻度高いかもしれません。根拠ないですが。なのでsheと区別して発音出来るようになっておくといいかもです。苦手な人は「彼女は海を見る」と寝る前に毎日10回唱えてみましょう。念のために書いておくと日本語で唱えても効果は薄いと思います。三単現のsを忘れずにねっ!

5/18/2016

カードの名前を英語で何と言う? 表向き、裏向きは?

このあたりにも書いているとおり、私は日本国内でマジックを演じるなら日本語で演じて良いと思っています。しかしそうは言っても大人の事情だったり、色々な事から英語で演じる必要が生じることが私の身にもみなさんの身にもあるかもしれません。
そこで英語で演じる観点から基本的なことをいくつか書いてみます。そもそも学校英語では一度も習わないようなことも必要になります。私も最初は単に「ハートの7」を英語で何て言うかを知りませんでした。これ、
the seven of hearts
です。このように数字とスート(マーク)をofで繋ぎます。スートはそれぞれ、spades、hearts、clubs、diamondsで複数形にしましょう。aceでもthe ace of spadesのように複数形です。細かいことを言うとheartsはハーの時に英語っぽくしようと、いきなりrの音に入るとhurt(hɚt)という「傷付ける」という意味の別の単語になってしまうのでhɑɚtと言うのが正しいです。でも、まぁ、カードマジックを演じているという状況においてよほどのことがない限りhurtと誤解されることはないと思います。どうしてもこの音を言いたくなければ自分が自信を持って言えるカードをフォースしたら良いんじゃないですかね。(<暴言)

あと、案外知らないと手も足も出ないのが表向き、裏向きの言い方。表がfaceで裏がbackでることはマジックをやっていると何となく知識として着いてくると思いますがfaceがどっちを向いてるかで表現します。
put it face down とかturn it face upとか。
つまりface downが裏向きってことでface upが表向き。

まずはこんな感じで。また続きを書いてみます。