6/11/2017

TOEIC スピーキングテスト受験してきました。レポート

先ほどTOEICのスピーキングテストなるものを受けてきました。最も一般的なLRテスト以外にSW(スピーキングとライティング)テストがあるのは知ってたのですが、採点がマークシートでなく人力なので受験料がやや高め。採点する人の側で考えれば妥当だと思うのでこれはこれで良いのですが、時間も長いしライティング力測定にはあまり興味ないしで遠くから眺めていました。
が、二週間前にスピーキングだけ受けられるようになっていたと知り、それだと受験時間が20分程度。料金もちょっと安い、そして受験者が定員に満たないときに追加募集がありこれだと少し割高なのですが先の予定を固定しづらい身にとってこれはありがたい。ということで先週申し込んだのでした。
もう三年前(だったかな?)にLRを受けたときも現在の実力を測りたいので特化した勉強はしなかったのですが、今回も同様の理由で特に勉強はなし。・・・というと聞こえが良いですが単に勉強しないことの言い訳でもあります。とは言ってもどんな問題が出るのかとシステムは知らないと現場で戸惑うと思ったのでサンプル問題はやってみました。
私は新宿会場で受けたのですが都内は確かあともう一カ所のみ。新宿校での受験者は10名程度。少なっ! スピーキング力のみを測定してスコアを付けることに需要があまりないのでしょう。で、全体説明の後に一人ずつ受付して写真撮って試験へ。試験はコンピュータ相手に進めていくので全員が一斉にスタートするわけではありません。部屋に入ると先に開始している人はマイクに向かって何か話しているし、自分の受験中も後から人が部屋に入ってきます。
コンピュータ上でいくつか最終確認、マイクとヘッドフォンのチェックをするのですがヘッドフォンをしても周囲の声は聞こえるわけで「あれ?これ聞いたら先の問題の推測が付くんじゃ? それにしてもあの人すらすらと話してるなぁ」などと思ったのですが、音読問題を受けている声でした。やはりズルはいけません。そんなこんなでまずは自分も音読問題へ。
(以下、実際の問題ないように触れることは禁じられているので、適当に作った例を使いつつ書いていきます)

【音読問題】
2第ありどちらも45秒の準備時間の後、45秒で音読。準備時間中にぶつぶつと実際に音読。いくつか言ったことのない単語がありましたが、大体はスペルで想像が付く範囲。固有名詞でわからないのがありましたがこれは経験上の勘で。環境的にモニターが割と近くにあり端から端となると視線を大きく移動させないと見えないのですが文章が割と横一杯に表示されていてこれが多少見づらかったです。しかしこれは改行が多いと読みづらいだろうという配慮なのかもしれません。実際、文章は2行に収まっていました。
数カ所、読み直したりしたのでそのあたりがどう判定されるかですね。準備時間の時はチェックしながら読んだためか40秒前後使ったのですが、実際に音読してみたら30秒かかりませんでした。

【写真描写問題】
写真が一枚表示されてそれについて説明する問題で準備時間が30秒、話す時間は45秒。
ラッキーなことに人がたくさん写ってたので軽く環境に触れた後はそれぞれの人について語ることで時間を埋められました。あ、でもShe has a wallet in her right hand. (<例)と言うべきところをin her left hand.って言ってしまいました。うん、これね。とっさに左右を言うの日本語でも苦手なので仕方がない。

【応答問題】
インタビューを受けるという設定で3つの質問に答えます。準備時間なし。要即答。最初の2問は15秒、最後は30秒話さないといけません。次第にタイムキープ力も必要になってきます。と言っても最初の2問は質問に定型通り答えると時間になりますし質問文が音声だけでなく画面にも表示されるので割と楽です。だって必要な単語はある程度はそこから拾えますから。例えば、
What do you think the best way to cheat on TOEIC test? と聞かれれば
I think the best way to cheat on the test is… と質問文から拾って自分の答えの前半部を作ってあとは後ろだけ作ればいいわけです。
と言っても今回は、実体験がほとんどないことを聞かれたので自分の発言内容がちょっと不満足。答えとして的確ではなかったかも。

【資料付き応答問題】
こちらはカンファレンスのプログラムなどが表示され、それを30秒間読んでから3つの質問が音声で流れるのでそれに答えます。音声の画面表示はなし。準備時間なしで要即答。15秒、15秒、30秒の3問。
質問さえ聞き取れれば資料を見て答えれば良いのですが、事前にどこに何が書いてるかの大ざっぱな把握と簡単な英文構築力は必要になります。今回は借りてこられる単語が一つ前の問題ほど画面上に多くはありません。時間に上手くはめるのが難しいですね。日本語だともう少し上手く出来るんでしょうが、5秒くらい余ってしまったり、最後の一言が入りきらなかったり。

【解決策提案問題】
お店の集客だったり、顧客からの苦情だったり何らかの問題を電話メッセージで受け取りそれに答える問題。30秒の準備で60秒話す。「そんなのあんたが自分でなんとかしなさいよ」と言いたくなる相談をされたのですがそうも言ってられません。自分が誰かを名乗って、問題を把握していること、そして解決策の提案。これね、本気で考えたら解決策が浮かばないので自分でもとうてい解決できると信じてない策を提案。If you have any questions, pleas call me. Thank you.で締め。締めの言葉は、何か問い合わせメールとかするといつもこんなことみんな言ってたなぁと思って真似してみました。本当はplease hesitate to call me. と言いたいところですが、ぐっと我慢。

【意見を述べる問題】
もう最後の問題。SWと違って短時間なので集中力が途切れることもなく遂に最後の問題です。何かトピックを出されて賛成か反対かみたいなのを答える問題ですが、準備が15秒、話すのは60秒。なので準備時間で全体を準備できるはずがなく話しながら構成していくことが問われます。ここで「電子書籍より紙の書籍の方が優れていると思うか(仮)」みたいな問題が出たのですが、正直に言えば一長一短。しかしここは立場を決めないといけない。どっちにつけば理由が言いやすいかななどと考えていたらすでに10秒経過。で、本当はこの例で言えば電子書籍についた方が利点を挙げられるのですが、思い入れが強すぎて話が拡散するリスクがあると思って敢えて反対の立場へ。と話し始めたら60秒を埋められるほどの肯定流や経験が思いつかず、言ってることに筋が通らなかったかもしれません。

と、全体こんなところですが楽しいテストではありました。ただ、またすぐに受けたいかというと、もうしばらくはいいかな、と。英文構築力はもちろんですが瞬発的に話をでっち上げられる能力が上がらないと劇的にスコアが伸びることはないと思います。
さて、一回受けてみただけの感想ですがこの試験で高いスコアを持っていることは英語を話せることになるのか? まずテクニックでスコアが取れるかと考えると写真描写問題辺りはある程度テンプレート化出来そうな気がします。応答問題も多少の訓練で特に最初の2題は割と取れてしまう気もします。3題目は対策は取りづらく、その場で考えて構築することが要求されそうです。後半になると英語の構築力以外に問題解決力や瞬発の会話力が問われてきます。なので全体としてはこのテストで高いスコアを出した人はそこそこ話せると考えて良いのではないかなと思います。が、高いスコアが出なくてもそれはその人の構築力ではなく瞬発力が足りない場合もありますね。

さて、今日のテストの結果はいつ出るんでしたっけ? 多分来月の上旬だったろうと思います。